夜遊び無限(十八話)
私の名はアクセスバスター。今夜の夜遊び無限は題して「ある時は風紀委員会会長その実態は!?」である。
得てして本当の顔は見えないものである、このF氏、いい顔をしているのである。俗に言うところのたまご顔である。ちょっとお会いした感じでは、「女なんてぜんぜん興味ありません!はい、私まじめなもんですから!」なんていう挨拶が似合う紳士なんである。事実、中国の東莞(とんくん)と言う所であまりに乱れた日本人駐在員を性風俗からひっぺがす役割を担っている方なんである。そう、人、呼んで、東莞(とんくん)の鬼風紀委員会会長Fである。Fが東莞に入ると、東莞の売春婦の一斉移動が始まるといううわさがある。Fのお陰で商売があがったりとなるので、この移動が始まる。移動先は、珠海であったり、深川であったりする。珠海はそのまま国境を越えるとマカオであり、そこは、泣く子も射精するといわれるほどのソープランドがあり、珠海での需要と供給のバランスは常に供給過多であり、値段で勝負となることから商売ベースではあまり良くないらしい。深川(さむちゃん)もホテトル嬢のメッカ新都ホテル前での客引き取り締まりが強化されているので、そういった意味で、東莞は黄金地帯でもあるのだ!その黄金地帯から売春婦を追い出すほどの力を持った男がFなのだ。我々男の敵であり、売春婦の敵でもある。
東莞と言う所は、本当に性風俗の充実している所である。話は数年前に遡る。香港から国境を越えた町「深川(さむちゃん)」では、バブルもそろそろ終わりかけた1995年頃、それでも、日本人のおやじさんの通り相場「一発1000元」がまかり通っていた。ところが、1999年現在では信じられない事に、150元(注意:結構奥地へ行かねばなりません。リスクが伴います。)で、若く、めちゃくちゃかわいいおねーちゃんと真剣なのがちゃんと出来るのである。(一般的な料金は深川(さむちゃん)のナイトクラブの場合では、1000元以上かかるが、香港のそれより安いので、週末は香港ドルを握り締め、思いつめたような目をした香港人が殺到する。)
そこから更に北に80キロ程行くと、東莞に到着する。ここの夜の相場は600元と深川(さむちゃん)40%も低かったのである。しかしながら、工場の女工さんの月給が400元であり、それと比べるとちょっと高いのではと思ってしまうのはバスターだけではないと思う。
「ここだけの話なんですが、ね!」とF氏の声が小さくなった。懸命なる読者の皆様はもうご存知であろうが、夜遊び無限は「ここだけの話」を決死の覚悟で私、バスターが無断でリークしているだけのサイトなのである。 つまりここだけの話以外なんてないんである。
「東莞で中国娘なんていうのはもう古いんですよ、いまはね、やっぱりマニラなんです。」
東莞の風紀を守る、風紀委員会会長は一瞬後、その上品な顔つきから想像もできないような顔になった。卑猥な口を大きくあけて「ひひひ」と「ひ」を三連発したのである。これは是非、検証しに行かねばならない。こういう場合、仕事の有無に関わらず直ぐに出張が決まるのである。現地の案内役は某下着メーカーの社長のYである。このY氏がめちゃくちやで、町を歩くいい女に声掛けまくり、「君、いい身体しているねぇ!、家の下着のモデルをやらないか?」と持ちかけ、仕事と同時にあちらの方も話しをつけて、オンディマンドでやっちゃうのである。下着メーカーなんていうと「まじめにつくっている男たち」なんてドラマができそうなイメージを持っていたが、やっぱり、「いやらしい男」も一杯いる事が証明された。やっぱり世の中正直な男(特に自分に対して)がいるのである。
さてこのYを先頭にKTVというナイトクラブに出向くと、なんとファッションショーをやっているではないか!ここのシステムは、そのファッションショーを一緒に見る女を他の部屋から物色するのである。やはり、マニラは本当にすごかった。目移りするほどの美女がならんでいる。一瞬息を呑んでしまった程である。パートナーを選び席に戻るとなんと、風紀委員長Fと社長Yは更に恐ろしいほどのいい女をひざに乗せているではないか!?いったいどういう事なんだ。その疑問に涼しげな顔でFは答えたのである。「今日すぐにベッドに行く女はもう飽きたんですよ。だから、ファッションショーのモデルとじっくりお友達になってから色々相談に乗ったりしているうちに仲良くなる事もあるのです。今日、来てすぐっていうのは情緒が無いですからね!それに彼女たちも一度しか店に来ていない男には誘われても乗らないんですよ。最低二回目からですね。」
上流の世界に生きる人間はすごいなぁと感心して、来てすぐやるのはやっぱりよくないんだ。じゃぁ俺もやめた。ホテルに戻り寝ていると、なんと夜中にだれかが部屋をノックするではないか、不信に思ったが、ドアを開けるとあの紳士な風紀委員長Fの姿がそこにあったのである。
「どうされましたか?」とドアを開くと、いきなり部屋に入り、「バスター、コンドームくれっ!」と私のストックの大事なゴム製品を一ダース全部持っていってしまったのである。翌日、朝食の時間がきてもFはおきてこないので、不審に思い、Fの部屋を覗くと、なんとダブルベッドの乱れたシーツに、私が香港から調達した、ゴム製品があっちこっちにちらばっているではないか!風紀委員長Fは美人と重なるようにして、お尻をシーツからはみ出して、寝ていたのではないか?
「えっ!なんでです、風紀委員長、会ったその日にやるのは無粋っていったじゃないですか!!!どうなっているのでしょうか?」
「そうですよ、だから、一度ホテルに帰ってから12時を回った所でもう一度同じ店にいったんですよ。そしたら、二度目で誘うなんてだめ!なんて、かわいい事いうもんで、また、すぐに店を一度、出てから、もう一度店に入りなおしたんですよ。これで彼女を指名するのは三度目ですからね、彼女も笑ってOKって言ってくれたんです。あっ!コンドームのお金後で払いますね。イヤー年甲斐もなく、全部つかっちゃったみたいで恐縮です。」
「いい女に出会ったら落ちるまでなんどでも通う事ですよ!」
最後にそういい残して、キャセイのファーストクラスのチェックインカウンターで委員長はそういったのである。